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【日本化粧品検定1級】素人でも1ヶ月の独学で1発合格できる勉強法

2022年9月21日

「日本化粧品検定1級に効率よく合格できる勉強法を知りたい」

「あまりお金をかけたくない…美容業界で働いたことがないけど、独学でも合格できるの?」

今回はこういった疑問に答えていきます。

結論からお伝えすると、日本化粧品検定1級は、
美容業界未経験でも短期間の独学で合格できます。

その理由は、美容業界で働いたことがない私でも、
たった1ヶ月の独学で1発合格できたから。

「3ヶ月前からコツコツ勉強しようと思ってたけど、ついついサボっちゃって、気がつけば試験まであと1ヶ月…」

そんな状況だとしても、諦めるのはまだ早いです。

この記事では、私自身の経験をふまえて

  • 日本化粧品検定1級の合格に必要な勉強時間
  • 合格に必要な教材
  • 実際に受験して分かった出題傾向
  • 1ヶ月で合格するための効率的な勉強法
  • 試験の難易度
  • 試験の合格ライン

について解説します。
独学で効率よく資格を取得したい方はぜひ参考にしてみて下さい。

日本化粧品検定1級の合格に必要な勉強時間

冒頭でもお伝えした通り、美容に関する知識がまったくない状態でも、1ヶ月あれば十分に合格を狙えます。

ただし、1日に1時間ほどの勉強では不十分です。
まとまった勉強時間を確保するだけでなく、移動中や仕事のお昼休憩などのスキマ時間を活用する必要があります。

ちなみに私は、仕事の日は2~3時間ほど、休日は6~7時間ほど、合計で80時間ほど勉強していました。

日本化粧品検定1級の必要な教材は2つだけ

日本化粧品検定1級の合格に必要な教材は、以下の2つです。

  1. 日本化粧品検定1級の公式テキスト
  2. 日本化粧品検定1級の公式問題集

中には「教材にあんまりお金をかけたくないなぁ・・・」「どっちか1冊だけでよくない?」
とお考えの方もいるかと思いますが、無駄なく確実に1発合格を目指すのであれば、テキストと問題集、どちらも必ず購入してください。

逆に言うと、テキストと問題集さえあれば、スクールに通ったり通信講座を受けたりしなくても大丈夫です。

日本化粧品検定1級の公式テキスト

こちらは書店やネット通販で購入できます。

日本化粧品検定の出題範囲は、公式テキストに記載されている内容すべて。
さらに言うと、公式テキストの全章からまんべんなく出題されます。

そのためテキストは、過不足なく試験勉強する上で絶対に欠かせません。

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日本化粧品検定1級の公式問題集

こちらは日本化粧品検定の公式サイトでしか購入できません。

過去問題集ではありませんが、試験問題の形式に沿って作られているので、アウトプットや試験対策にとても役立ちます。

日本化粧品検定1級の公式問題集を購入する

実際に受験して分かった5つの出題傾向

実際に受験して分かった出題傾向は以下の5つです。

  1. 問題集とほぼ同じ内容で3割ほど出題
  2. 問題集とは違う角度から2割ほど出題
  3. 問題集には記載されてないがテキストで赤字になっている箇所から3割ほど出題
  4. テキストで赤字になっていない箇所から1割ほど出題
  5. 2級の範囲からも1割ほど出題

ひとつずつ解説していきます。

問題集とほぼ同じ内容で3割ほど出題

問題集とほぼ同じ内容の問題が3割ほどありました。

設問の言い回しや選択肢を少し変えただけなので、問題集をマスターしていれば余裕で解けます。

問題集とは違う角度から2割ほど出題

「内容自体は問題集で触れているが設問の切り口が異なる」という出題パターンもあります。この手の問題は2割ほど用意されていました。

ただ、この説明だけでは具体的な出題パターンをイメージできないと思いますので、わかりやすく例題を3つ挙げていきます。

※以下の問題は私が考えた例題です。実際の試験や問題集に記載されている問題ではありません。

例題(1)

【問題】次のうち、ノニオン型界面活性剤はどれか。適切なものを選べ。

(1)ステアリン酸グリセリル
(2)ラウリル硫酸ナトリウム
(3)コカミドプロピルベタイン
(4)ベンザルコニウムクロリド

例題(2)

【問題】界面活性剤と配合目的の組み合わせとして、適切なものを選べ。

(1)アニオン型界面活性剤:乳化・可溶化
(2)両性イオン型界面活性剤:洗浄・乳化助剤
(3)ノニオン型界面活性剤:洗浄・柔軟
(4)カチオン型界面活性剤:帯電防止・可溶化

例題(3)

【問題】界面活性剤についての記述として、適切ではないものを選べ。

(1)界面活性剤には洗浄・浸透・分散などの働きがある
(2)アニオン型界面活性剤は、皮膚への刺激が比較的弱い
(3)ノニオン型界面活性剤は、水に溶けると、親水基の部分が陰イオンになる
(4)両性イオン型界面活性剤は、主に高級シャンプー・リンスに配合される

このように、ひとえに「界面活性剤に関する問題」といっても出題パターンは様々です。

とはいえ、試験で問われるのはテキストに記載されてる内容に限られてます。テキストや問題集の解説をしっかり読み込んで理解していれば、どの角度から問われても十分に対応できます。

問題集には記載されてないがテキストで赤字になっている箇所から3割ほど出題

問題集は「テキストの内容すべて」を網羅しているわけではありません。

必要な教材』の項目でもお伝えしたとおり、試験範囲はあくまでも公式テキストに記載されている内容すべてなので「問題集には掲載されていないがテキストで赤字になっている箇所」からも出題されます。

全問題の中でも約3割を占めているので、問題集ばかりに注力せずテキストも抜かりなく学習していきましょう。

テキストで赤字になっていない箇所から1割ほど出題

試験問題は、テキストで赤字になっている箇所がメインになりますが、1割ほど文字の色づけや印づけがまったくない箇所からも出題されました。

特に注意しておきたいのが、一覧表の形式でまとめられた製品の特徴や成分名など

見なれない成分名が赤字表記もなくズラッと並んでいると、めんどくさくなって「ここは飛ばしてもいっか」と思いがち。
実際に私はここでの入念な読み込みを怠ってしまったため、本番で何問か取りこぼしてしまいました。

問題集でもいくつか赤字になっていない箇所から出題されているので、入念な対策が必要です。

2級の範囲からも1割ほど出題

1級の試験では、2級の範囲からも出題されます。

私は「2・3級の公式テキスト」も購入して勉強していましたが、復習する時間をとれなかったため、結局2級からの問題はほとんど解けませんでした。

それでも1級に合格できたのは、2級からの出題数が1割ほどだったから。

そもそも短期間で2級の内容まで余すことなく勉強するのは無理があります。
1級の問題集でも2級の内容に軽く触れているので、時間がない方は1級の教材にしぼって勉強しましょう。

1ヶ月で合格するための効率的な勉強法8ステップ

必要な教材』の項目で「試験問題はテキスト全章からまんべんなく出題される」とお伝えしましたが、だからといってテキストの内容すべてを丸暗記しようとするのはあまりにも非効率です。

以下の手順で取り組むと、効率よく必要最低限の勉強ができるので、ぜひ参考にしてください。

  • STEP 1:テキストと問題集にザッと目を通す
  • STEP 2:1節ごとに区切ってテキストの赤字部分を覚える
  • STEP 3:問題集でテキストと同じ節の問題を解く
  • STEP 4:問題を解いたら必ず解説とテキストを読む
  • STEP 5:6割以上解けたら次の節に進む
  • STEP 6:問題集を完璧に解けるようになるまで反復
  • STEP 7:テキストの赤字部分も完璧にしておく
  • STEP 8:問題集の付録で入念な試験対策を

ステップごとに詳しく解説していきます。

STEP1:テキストと問題集にザッと目を通す

テキストと問題集を購入したら、まずは両方ともザッと目を通します。
このとき、いきなり単語を暗記をしたり問題を解いたりする必要はありません。

ここでの目的は、1級の学習内容やボリューム感をざっくりと把握しておくこと。

これらが分からないまま勉強を始めても、適切なペース配分ができませんし、何よりストレスになります。
いわば、ゴールがわからない状態でマラソンしてるようなもの。

かといって、1日ごとの勉強内容を細かく設定する必要はありません。
実際に手をつけてみないと各章の得意・不得意は分からないと思いますので、まずは「1週間以内にテキストと問題集を1周しよう」など大まかな目標を立てるといいでしょう。

STEP 2:1節ごとに区切ってテキストの赤字部分を覚える

短期間で効率よく勉強するコツは、テキストと問題集どちらも1節ごとに区切って取り組むこと。
節単位であればページ数が少ないので、短時間でインプットとアウトプットができます。

「化粧品の原料ついて」という大きな括りが『章』で「水溶性成分」「油性成分」などの細かい括りが『節』です。

まずは、テキストの赤字部分を重点的に覚えます。
その際、ただ単語を丸暗記するのではなく、説明文の内容をしっかり理解するよう意識しましょう。

たとえば『キレート剤』という項目には[金属イオン][ミネラル][EDTA(エデト酸)][クエン酸][エチドロン酸]という赤字の単語があります。

やみくもに単語だけ覚えても、それがどんな役割を担っているのかを理解していないと、ひっかけ問題に太刀打ちできません。

『キレート剤とは、金属イオンやミネラルによる化粧品の劣化を防ぐ成分。
主な成分には、EDTA(エデト酸)、クエン酸、エチドロン酸などがある。』

このように、内容を理解し、簡易的にでも特徴や目的などを説明できるようにしておきましょう。

STEP 3:問題集でテキストと同じ節の問題を解く

テキストで赤字部分を6割程度でも覚えたら、次は問題集でテキストと同じ節の問題を解きます。

問題を解くときのポイントは「1は〇〇だから正解、2は〇〇だから不正解……」と理由を添えて解答すること。これを習慣化することで、解答の丸暗記にならず、知識がしっかり身についていきます。

自宅やカフェなどで問題集を解くときは、ノートに解答と理由を書き込むようにしましょう。頭の中だけで解答するよりも、実際に手を動かして問題に取り組んだほうが、より記憶に定着しやすくなるからです。

STEP 4:問題を解いたら必ず解説とテキストを読む

問題をひと通り解いたら、正解・不正解にかかわらず必ず問題集にある解説を読み、テキストもあわせて読み直してください。同じテーマでも複数の解説を読むことで理解がより深まるからです。

また、問題集には、テキストで赤字になっていない箇所から出している問題がいくつかあります。テキストを読み直した際にそのような問題が見つかったら、関連する内容をきちんと読み込んでおきましょう。

STEP 5:6割以上解けたら次の節に進む

6割でも問題を解けるようになったら、次の節へ進み、STEP②〜④の手順を繰り返していきます。最後の節までこの要領で学習を進めてください。

完璧に解けるまで同じ節ばかり繰り返すのは、かえって効率が悪いのでNGです。

STEP 6:問題集を完璧に解けるようになるまで反復

テキストと問題集を1周したら、次は問題集を完璧に解けるようになるまで繰り返し学習しましょう。

試験問題の約3割は問題集とほぼ同じ内容なので、問題集をマスターすることが合格への近道となります

STEP 7:テキストの赤字部分も完璧にしておく

「出題傾向」の項目でも触れましたが、問題集はテキストの内容すべてを網羅しているわけではありません。そのため、テキストの中でも問題集では取り上げられていない赤字部分も完璧にしておく必要があります。

問題集でカバーしきれてない赤字部分のほとんどが成分名。情報量が多くてやっかいですが、試験で狙われやすい部分なので、手を抜かずに取り組んでいきましょう。

目安として、本番5日前までにSTEP 7まで仕上げるよう意識して取り組んでください。

STEP 8:問題集の付録で入念な試験対策を

本番5日前になったら、試験直前の対策として問題集の付録に取り組みましょう。

付録をみっちり勉強するかどうかが合否の分かれ目になるので、もし5日前までにSTEP 1〜7が完了していなくても必ず取り組んでください

付録は以下の3つがあります。

  1. 2級対策問題集
  2. 要点チェックシート
  3. 模擬試験

2級対策問題集

たった7問しか掲載されてませんが、この中から出題される可能性もあるので、解説を読み込んできちんと内容を理解しておきましょう。

これさえ押さえておけば、わざわざ2級のテキストや問題集に手を出さなくても大丈夫です。

要点チェックシート

こちらは穴埋め式の問題集です。本番と違って選択肢が用意されていないので、知識が定着しているかどうか確認できます。

四択問題では難なく解けていても、穴埋め式となると案外パッと解答が出てこなくなるもの。ひっかけ問題の対策としても非常に効果的なので、全問正解できるようにしておきましょう。

模擬試験

過去問ではありませんが、本番と同じ形式の試験問題が1回分ついてます。

模擬試験に取り組むときは、必ず時間を計り、付属のマークシートを使って解答しましょう。というのも、試験当日に緊張せず100%の実力を発揮できるよう、本番の形式に慣れておく必要があるから。

また、模擬試験には解答のみが掲載されており、解説が用意されていません。ひと通り解き終えたら、テキストを読み直して解答の根拠を確認しておきましょう。

日本化粧品検定1級の合格ライン

日本化粧品検定はマークシート4択問題です。
制限時間は60分。出題数は全60問。
正答率70%以上(※問題の難易度により多少変動)で合格となります。

一律で70%と決まってるわけではないため、
少し高めに見積もって正答率75%(60問中45問正解)を目指すといいでしょう。

日本化粧品検定1級の難易度

前回(2021年11月)の合格率は62.8%(1級)と公表されています。

これだけ聞くと「そんなに難しくなさそう」と思う方もいるかもしれませんが、合格率が高いのは受験者の4割以上が美容業界で働いてる人だから。

受験者の4割以上が、化粧品・美容関連の職種の方々です。化粧品関連でも、メーカー、原料、OEM、容器、卸など、さまざまな分野や、販売、営業、企画、研究といった多岐にわたる職種の方々が挑戦し、業界を代表する検定へと成長を遂げています。

引用元:日本化粧品検定 日本化粧品検定とは

かくいう私も、問題集を完璧に解けるまで勉強したので「これならいける!」と思っていました。

ところが実際に受けてみたら、予想以上にひっかけ問題が難しくて、試験中ずっと焦りっぱなし。かろうじて合格しましたが、テキストの読み込みが浅かったなと反省しきりでした。

日本化粧品検定1級は、素人でも1ヶ月の独学で合格できる

今回は、1ヶ月で日本化粧品検定1級に合格するための勉強法を解説しました。

ポイント

  1. テキストと問題集にザッと目を通す
  2. 1節ごとに区切ってテキストの赤字部分を覚える
  3. 問題集でテキストと同じ節の問題を解く
  4. 問題を解いたら必ず解説とテキストを読む
  5. 6割以上解けたら次の節に進む
  6. 問題集を完璧に解けるようになるまで反復
  7. テキストの赤字部分も完璧にしておく
  8. 問題集の付録で入念な試験対策を(2級対策問題集、要点チェックシート、模擬試験)

日本化粧品検定1級を取得できれば、業界未経験でも美容関係の仕事を獲得する上で強みとしてアピールできます。

今回紹介した方法で取り組めば、これまで勉強をサボっていたとしても十分巻き返しできるので、ぜひ参考にして合格を勝ち取ってください。

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